大砲探しで白羽の矢 楽天が村田に期待するもう1つの素質
とはいえ、外様の村田が楽天に入ったところで、いきなりその大役が務まるのか。そこで“接着剤”となるのが藤田一也(35)だ。横浜時代は「村田組」の一員として、よく食事に行っていた仲だ。
村田が巨人へ移籍した後の12年6月、藤田はDeNAからトレードで楽天へ移籍。翌13年には移籍2年目でキャプテンの松井稼頭央から副キャプテンに任命されると、その年に初のリーグ優勝、日本一を経験した。
あるOBが言う。
「藤田は14年オフに選手会長に就任。今年で楽天に来て6年目になる。同じ内野を守る2年目の茂木を気にかけ、フォローするなど、面倒見のいいベテランだが、チームリーダーというタイプではない。でも、藤田なら楽天と村田の橋渡しもスムーズにいくはず」
横浜では「チームのがん」ともいわれた村田組。楽天ではプラスに働くかもしれない。