日馬富士暴行 事件のウラに貴乃花親方と協会内“勢力争い”

公開日: 更新日:

 しかし、結果は無残にも返り討ち。八角理事長(元横綱北勝海)をトップとした強固な体制は崩せなかった。問題はその後だ。

「2人はあくまで選挙に勝つために手を結んだだけ。もともと年齢も一回り違うし、考え方もまるで異なる。すぐに仲たがいし、今では目も合わせなくなったらしい。来年の選挙では貴乃花一派から新たな理事候補を立て、伊勢ケ浜親方を落選させたいはず。もしそうなら、今回の暴行事件はカモがネギをしょってきたようなもの。普通、休場力士の診断書は場所初日に提出するものだが、貴ノ岩のものはなぜか2日目に出た。あえて発表をずらすことで、メディアに大々的に扱ってもらおうとしたんじゃないか」(前出の親方)

 事が大きくなればなるほど、現体制に与えるダメージも大きくなる。スポーツ庁の鈴木大地長官は「非常に残念。(角界の)古いしきたりが影響しているかなど検証する必要がある」と話している。「クーデターを企んでいる」(前出の親方)ともいわれる貴乃花親方にすれば、「してやったり」ではないか。

 では、そのもくろみ通りに事が運ぶのか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 5

    菊乃井・村田吉弘さんが日本食の高級化に苦言…「予約が取れない店がもてはやされるのはおかしい」

  1. 6

    フジテレビを襲う「女子アナ大流出」の危機…年収減やイメージ悪化でせっせとフリー転身画策

  2. 7

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  3. 8

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  4. 9

    【埼玉・八潮市道路陥没「2次被害」現場ルポ】発生2週間、水は濁り死んだ魚が…下水放流地で見た河川の異変

  5. 10

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」