日馬富士暴行 事件のウラに貴乃花親方と協会内“勢力争い”
■貴乃花親方の思惑が関係?
しかし、この一連の事件には不可解な点も多い。そのひとつが貴ノ岩のケガの症状だ。
貴ノ岩が日馬富士に殴られたのは先月26日。その後は巡業をこなし、月が替わった去る2日には貴乃花部屋の宿舎がある田川市の二場市長を表敬訪問し、「2ケタ勝利を目指す」と意気込みを語っていた。
本紙が田川市役所に問い合わせたところ、「貴ノ岩の様子ですか? 特に変わった様子はありませんでした。(報道を受けて)むしろ驚いているほどです」との回答だった。しかも、貴ノ岩は負傷後、巡業先で地元の病院に行っている。骨折して髄液が漏れるほどのケガなら、なぜその時にわからなかったのか。福岡入りしてから数日後に入院したというのも、おかしな話だ。
ある親方は「来年1月の理事選、その後の理事長選に向けた貴乃花の思惑が関係しているのではないか」と、声を潜めて話す。
貴乃花親方と伊勢ケ浜親方は現体制の打倒をもくろみ、前回16年の理事選では手を組んだ。