加害者意識なき日馬富士 それでも持ち上げるメディアの愚

公開日: 更新日:

 いやはや、反省どころか、今でも何が悪かったのか理解していないのだろう。29日、福岡・太宰府市で開かれた横綱日馬富士の引退会見。日馬富士は「貴ノ岩関にけがを負わせたことに対し、お詫びをさせていただきます」と頭を下げたが、ブン殴った理由について「弟弟子が礼儀と礼節がなっていないということに、それをただし、直し、教えてあげるのが先輩としての義務だと思っている」などと、居直りとも受け取れる発言をしたから驚いた。

 それにしても酷い会見だった。師匠の伊勢ケ浜親方は冒頭、「私は日馬富士を16歳という少年のころから見てきていますが、稽古、稽古で精進したのみならず、いろんな勉強もし、難病救済など社会貢献も行う珍しいタイプのお相撲さんだと思っていました」などと涙ながらに語ったが、その後は終始、隣の席で仏頂面。記者の質問に対し「おい、あんなの答えなくていいぞ。ほっとけ」と日馬富士に耳打ちするなど逆ギレする始末だった。

 伊勢ケ浜も日馬富士もそろって何か勘違いしていたようだが、日馬富士は紛れもなく傷害事件の被疑者だ。普通であれば引退会見どころじゃない。いわんや居直り、逆ギレなど言語道断だろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動