そして誰もいなくなる…貴乃花親方は孤立無援の様相に
「一連の言動から察するに、貴乃花親方はすでに何らかの覚悟を決めているかもしれない。ただ、仮に協会を飛び出すような事態になっても、自分も貴乃花親方についていこうという親方はひとりもいませんよ」と、ある親方がこう言った。
「例えば副理事で巡業部副部長の玉ノ井親方(41=元大関栃東)です。貴乃花親方は明大中野中の先輩にあたり、シンパということになってますが、基本的に八方美人で、だれに対してもいい顔をするタイプですからね。貴乃花一派の中でも、あまり信用されていないと聞きました。最大派閥の出羽海一門の4人の理事のうち、1人だけ貴乃花親方を支持する山響親方(47=元平幕厳雄)にしても、いまの協会を出てまで付いていく気はサラサラありません」
貴乃花親方には理事長になりたいという野心がある。しかし、前回の理事長選で大敗。仮に来年3月の理事長選に立候補したところで、結果は見えている。そんな状況下で起きた今回の暴行事件を利用、現執行部にダメージを与えることで形勢逆転を狙ったが、協会内の支持を得るどころか周囲のシンパまで遠ざかっている。しかも腹心たちには、死なばもろともの覚悟すらないらしい。いまや貴乃花親方、孤立無援の様相だ。