貴乃花親方が態度急変 徹底抗戦から保身に方針転換のワケ
■春日野親方のひと言で
ある親方は「態度が急変したのは、巡業部長代理を務めた春日野親方(元関脇栃乃和歌)のひと言が大きかったと聞いています」と、こう続ける。
「春日野親方は診断書を出さずに冬巡業を休んだ貴ノ岩について、『職務放棄』と発言。報道陣が『今後、本人に注意するのか』と聞くと、『それもひとつの考え』と答えた。あくまで私見だし、貴乃花親方に代わる巡業部長として、休むなら診断書は必要という一般論として言っただけ。翌日の新聞などは大袈裟に報じたのですが、これに貴乃花親方は過剰に反応した。理事解任どころか部屋の閉鎖まであるとマスコミが騒いでいるところにもってきて、事件の被害者まで処分となれば、師匠である自分もどんな厳罰を食らうかわからないと、大慌てで態度を変えたのですよ」
貴乃花親方が信念を持って協会と戦っていたとすれば、この程度でおじけづく必要はなかったはず。それが突然、協会に協力的になり、弁明書まで提出した。やましいことをしているという自覚があったがゆえに、保身に走ったとみられても仕方あるまい。協会内では、そんな貴乃花親方をあざけり、笑う声が上がっているという。