27球団が動いた二刀流 エンゼルス大谷翔平を“丸裸”にする
■教育方針と食
高校から即メジャーに挑戦すると公言したかと思えば、プロ野球界では前代未聞の投打の二刀流に関してもサラリと「やってみたい」。パイオニア精神は「人と同じことをしても、人と同じようにしかならない」という父・徹さんの影響が大きい。
「自分の進路は自分で決めなさい。やりたいことがあったのに、やれなかったというのはよくない」という教えもかたくなに守っている。都会の野球名門校ではなく地元の花巻東を選んだのも、今回、老舗人気球団で常勝を義務付けられたヤンキースでもドジャースでもなくエンゼルスを選んだのも、大谷なりの考えがあってのことだ。
食べ物の好き嫌いはほとんどないが、食は細かった。中学時代は茶碗1杯のご飯で十分。1日にどんぶり飯10杯分がノルマだった花巻東時代は特に苦労したようだ。仕出し屋の弁当を何個も食べられず、かといって捨てることもできず、机にしまい込んだままカビが生えたなんてこともあった。しかし、プロ入り後は、バランスの取れた食事と筋トレで「脱いだらスゴい体」(日本ハム関係者)に変貌した。