青学偉業4連覇の舞台裏 原監督が“大言壮語”に隠した不安
大学関係者が「それだけ4連覇の重圧が大きかったということ」と前置きしながら解説する。
「昨年10月の出雲駅伝は『黄金世代』と呼ばれる2年生5人を擁する東海大に連覇を阻まれ、それでも(同11月の)全日本大学駅伝、今回の箱根駅伝については『距離が長いので総合力がモノをいう。(ふたつとも)勝てます』と胸を張って話していたが、全日本では優勝した神奈川大、2位の東海大の後塵を拝して3位に沈んだ。日頃から『指揮官は選手の前で弱音を吐いたり、不安を漏らしたり、そういう態度を取ってはいけない』と言い切っている原監督だが、全日本連覇を逃して不安にさいなまれていた時期もあったようです。全日本後、原監督は美穂夫人の行きつけの美容室に足を運び、頭髪の両サイドを短く刈り込んだ。若い世代に人気のヘアスタイルだが、よほどスッキリと気分転換したかったのでしょう」
この日「勝負の世界には『いつか負ける』が付きもの。やたらと不安になるよりも勝つために何をなすべきか? を考えるようにしている」と日刊ゲンダイの記者に話した原監督。
不安を表に出すことなく、あえて強気のコメントを連発する指揮官の存在も青学大の強さの一端ということなのだろう。