巨人首脳陣も期待か 松井臨時コーチの役目は“坂本の復活”
巨人の主将・坂本勇人(29)が14日、ゴジラの来襲を喜んだ。
2月の春季キャンプにOBの松井秀喜氏(43)が2年ぶりに臨時コーチとして参加することが決まり、「聞きたいことがあれば聞きに行きたい」と白い歯を見せた。
低迷打破の恩人だ。坂本は16年春のキャンプ時に臨時コーチを務めた松井に「軸足に体重を残した方がいい。右側の軸で回転できるようになった方が安定する」とアドバイスされた。
これを機に打撃フォームを大改造。こだわっていた大きく上げながらタイミングを取る左足の上げ幅を小さくし、シンプルな打法に回帰した。時には反り返るような体勢でスイングするほど「軸足」を意識した結果、自身初の首位打者を獲得したのだ。
一方の松井も、初めて臨時コーチを務めた14年春に「(打撃に)穴がない。うまい。もともと力があるんだし、何も心配はいらない」と最初に目をつけたのが、若くして主力を張る坂本だった。
昨春のキャンプは松井の都合が合わず、会えずじまい。すると、シーズン終盤に絶不調に陥り、打率・291に終わった。開幕前に戦ったWBCの疲労が残っていたことを考慮しても、前年の・344から5分も打率が下がってしまっては、高橋由伸監督も頭が痛かったに違いない。