日本ランク1位2位が予選落ち 男子ツアーへの悪影響懸念も
ハワイアンオープンで日本人初の米ツアー優勝を果たした日本ゴルフツアー機構会長の青木功は、自著「勝負論」(新潮新書)のなかで時差ボケ対策について、《まず、空港に着いたら意識的に身体を到着地の時間に合わせるのだ。搭乗前に腕時計を現地時間に合わせると思うけど、その時に体内時計も意識的に切り替えるのである》と書いている。ようするに日本を出発する時点ですでに戦闘モードに入っているわけだ。宮里や小平が大会に向けてどれだけ準備してきたのかは、結果を見ればよくわかる。
評論家の宮崎紘一氏がこう言う。
「宮里も小平も昨年は国内で1億5000万円以上も稼いだ。それでも海外では通用しない。ファンも賞金をもらいすぎだと気付くでしょう。しかし、問題はそれだけにとどまらない。日本ツアーへの世界ランキングへのポイント配分を減らされることになりかねない。日本ツアーの賞金ランク1位、2位が予選も突破できないレベルなら、以前からくすぶっている米下部ツアーへのポイント配分を増やして欲しいという米ツアー関係者の声が大きくなるでしょう」
いずれにしろ予選落ちは宮里、小平の2人だけの問題でなく、日本男子ツアーへのダメージにもなりかねないのだ。