日本ランク1位2位が予選落ち 男子ツアーへの悪影響懸念も

公開日: 更新日:

 ハワイアンオープンで日本人初の米ツアー優勝を果たした日本ゴルフツアー機構会長の青木功は、自著「勝負論」(新潮新書)のなかで時差ボケ対策について、《まず、空港に着いたら意識的に身体を到着地の時間に合わせるのだ。搭乗前に腕時計を現地時間に合わせると思うけど、その時に体内時計も意識的に切り替えるのである》と書いている。ようするに日本を出発する時点ですでに戦闘モードに入っているわけだ。宮里や小平が大会に向けてどれだけ準備してきたのかは、結果を見ればよくわかる。

 評論家の宮崎紘一氏がこう言う。

「宮里も小平も昨年は国内で1億5000万円以上も稼いだ。それでも海外では通用しない。ファンも賞金をもらいすぎだと気付くでしょう。しかし、問題はそれだけにとどまらない。日本ツアーへの世界ランキングへのポイント配分を減らされることになりかねない。日本ツアーの賞金ランク1位、2位が予選も突破できないレベルなら、以前からくすぶっている米下部ツアーへのポイント配分を増やして欲しいという米ツアー関係者の声が大きくなるでしょう」

 いずれにしろ予選落ちは宮里、小平の2人だけの問題でなく、日本男子ツアーへのダメージにもなりかねないのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差