米国の補強に異変 目玉ダルが平野や牧田より契約遅い理由

公開日: 更新日:

■リリーフ陣を有効活用

 昨季のワールドシリーズで世界一を争ったアストロズ、ドジャースの継投は典型的な例だ。メジャーの先発投手はクオリティースタート(6回を自責点3以内)で及第点とされるが、両チームともレギュラーシーズンは先発陣を長く引っ張らず、好投していても5回で交代するケースは珍しくなかった。

 ドジャースではエース左腕カーショウ(18勝4敗)が故障者リスト入りしたこともあり、27試合で計175回にとどまったのはともかく、ウッド(16勝3敗)が27試合で同152回3分の1、前田(13勝6敗)が25試合で同134回3分の1と、200イニングに達したのは一人もいなかった。

 ア・リーグ屈指の投手力を誇るアストロズも150回以上投げたのはタイガースから移籍したバーランダー(15勝8敗=33試合で同206回)だけ。両軍とも早めの継投で逃げ切りを図ってきた。リリーフ陣が充実しているからこそ、成せる継投策だ。

 FAの目玉であるダルですら移籍先が決まらない大きな理由は、リリーフを重要視するようになった各球団の戦略にもありそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇