実質0円で練習できる種目も 冬季五輪選手への“お値段”
■フィギュアを5歳で始めると…
カーリングはかなり割安だ。「道具はシューズとブラシくらいで、それぞれ約1万~3万円」(日本カーリング協会)。練習場こそ限られるものの、青森は小学生1人当たりの使用料が1時間10円! 一般も90円と格安。軽井沢は同400円(大人800円)だから、その差は歴然。ちなみに女子の藤沢五月選手(北海道出身・写真中央)は5歳から始めて26歳の今年、五輪初出場だ。
“セレブのスポーツ”のイメージ通り高いのが、フィギュアスケートだ。あるソチ五輪時の試算によると、5歳から始めて20歳で五輪に出場するとして、衣装代や振り付け代など合わせて1億3500万円ナリ。
日常の活動費も欠かせない。笹川スポーツ財団スポーツ政策研究所の吉田智彦主任研究員は、五輪出場選手にアンケート。五輪前1年間の自己負担額を調べている。
3年前の報告書によると、冬季は、男子の平均が約245万円、女子が約461万円で、夏季は男子が約206万円、女子が約251万円。女子の方が割高だ。吉田氏が言う。