実質0円で練習できる種目も 冬季五輪選手への“お値段”
ボブスレー・リュージュ・スケルトンは、スタート年齢が異なる。
5、6歳と最も若いのがリュージュ。1人用のソリにあおむけに乗って滑降する種目で、バランス感覚や空間認識能力が一番問われるからだ。
スケルトンは1人用のソリにうつぶせに乗り、頭から滑降する種目。度胸は必要だが、体で一番重い頭を下にするため重心が安定。意外にもリュージュほど難しくないそうだ。それでもスタートは小学4年くらいから始めるのがベターだという。
ボブスレーは体力と筋力が最も必要。「体重80キロ以上で100メートル10秒台で走れる体でないと勝負にならない」(日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟)というから驚きだ。
費用は、リュージュとスケルトンのソリが約100万円。コースに応じて替えるランナーというソリの刃が1セット約20万円で、2、3セット必要。ボブスレーは1台500万円ほどだが、連盟所有のソリを使うのが一般的。練習場は、長野にある専用コースが無料。最初はソリもコース備え付けのものがあり、近くに住んでいれば、初期投資はほぼゼロ。必要なのはウエア代くらいか。