施術ミスの“被害者” G澤村が剛球連発で猛アピールの胸中

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 右肩痛で昨季を棒に振った巨人澤村拓一(29)が4日、ヤクルトとのオープン戦でちょうど1年ぶりとなる一軍登板。150キロの剛球を連発し、復活をアピールした。

 七回からマウンドに上がると、畠山にオール直球勝負を挑み、5球目の152キロで右飛に。続く山崎をこの日最速の153キロで空振り三振。中村も遊ゴロに仕留めて3者凡退に片づけた。

 全15球で150キロ超えは11球。「まずはホッとした。力むなと思っても絶対に無理。力みたおしてやろうと思った」と振り返った澤村に、高橋監督は「非常に期待したい」と笑顔だった。

 昨年はキャンプから右肩の不調を訴え、その後に球団トレーナーの鍼治療による「長胸神経の麻痺」が発覚。球団が謝罪する事態に発展した。

 選手生命に影響しかねないミスの“被害者”にもかかわらず、「なぜトレーナーをかばわなかったのか」とチーム内ではむしろ、澤村を責めるような声もあった。それでも地道にリハビリを続け、今春のキャンプでも静かに牙を研いでいたが、ここにきて球団は同じリリーフの上原(前カブス)の獲得に動いている。復活に向けて手応えをつかんだ矢先のことだけに、複雑な心境だろう。

 これまでのそんな鬱憤が詰まっているような、この日の剛球連発だった。

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