小林や阿部を脅かす存在に 巨人ドラ3大城の評価急上昇中
巨人のドラフト3位ルーキー捕手の大城卓三(25=NTT西日本)が、急激に株を上げている。
侍ジャパンに合流した小林に代わって2日に一軍昇格すると、3日のヤクルト戦で中前打、左翼フェンスを直撃する二塁打の2打数2安打。翌4日の同カードでは代打で登場し、弾丸ライナーで右翼席へ飛び込むプロ初本塁打を放って高橋由伸監督に「素晴らしい打球」と褒められた。
昨5日の練習で村田ヘッド兼バッテリーコーチは「あれだけ打つと、捕手としても見てみたい」とオープン戦で捕手としての適性を見る考えを明かした。正捕手争いの先頭を走る小林も、これでウカウカしていられない状況になってきた。
沖縄・那覇出身。187センチ、体重89キロの恵まれた体格で、東海大相模高、東海大、NTT西日本を経て入団した。
2月のキャンプは二軍。ただ、一軍の紅白戦に呼ばれ、2試合で8打数3安打1打点と結果を出していた。他球団のスコアラーもこう舌を巻く。
「まだ打席数は少ないけど、自分のポイントで打っている感じがいい。打撃練習を見ても地面に根が生えたようなドッシリ感がある。広角に打てて逆方向にも飛距離が出る阿部慎之助タイプ。インコースへの対応、落ちる球の見極めなどはこれからでしょうが、打撃は若手の中でズバぬけている。あとは守備。捕手としてどれくらいできるかですね」