大谷エ軍入りの真相判明 ソーシア監督“長期政権”が決定打
■契約は今年いっぱい
なるほど、日本ハム時代に投打の二刀流を続けられたのは、栗山監督の理解と辛抱強い起用があればこそ。「二刀流なんて無理」とか「野球をなめている」といった外野の雑音がありながら、入団から計5年間、二刀流を実践できたのは、ときの指揮官の存在が大きかった。その間、監督交代があれば、投手か野手のどちらかに専念させられた可能性もゼロではない。少なくとも大谷はそう思っているらしい。
だからこそ、安定した長期政権を維持しているソーシア監督が率いるエンゼルスを選んだというのだが、果たして大谷の読み通りにいくのかどうか。
というのも、ソーシア監督は今年が10年契約の10年目。今年いっぱいで契約が切れるからだ。
今季も含めたここ3年間の年俸は約6億4000万円。ア・リーグの最優秀監督賞を過去2度受賞(02年と09年)した知将として知られたものの、ここ8年間でプレーオフに出たのは14年の1回だけ。昨年まで2年連続でチームは負け越している。
加えて典型的な昔ながらの指揮官でもある。