著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

“小世界”MGCが最大目標 日本のマラソンは何も変わらない

公開日: 更新日:

「質の高い練習を余裕を持ってこなせた。自分は飛ばすタイプだが、目標はMGC。外国人集団が前に出ても我慢し、日本人マークに徹して終盤で順位を上げる。旭化成からはまだ誰もMGCをクリアしていませんから」

 折り返しから先頭集団のペースが上がっても自重したのは予定通りだったが、そのまま沈んでの総合21位。西監督は「(車でいえば)サードのギアから切り替えられなかった」と肩を落とした。

 オリンピック本番の出場は3人だが、予選には何人でも参加できるのがMGCのミソ。企業チームの選手には、少なくともそこに名を連ねるという“小世界”が最大目標になってしまったのだ。

■伝統を飛び出す

 びわ湖毎日ではジェイク・ロバートソンというニュージーランド出身の選手が初マラソンで3位に入った。双子のゼーンとともに17歳でケニアに移り、標高2400メートルのイテンのキャンプで修業してきた。兄弟はハーフで61分、59分の好記録を持っているが、何といってもニュージーランド出身が興味深い。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…