同志いないと借りてきた猫…貴乃花親方“説明能力”に限界
来場してから帰るまで、わずか10分。貴ノ岩の相撲すら見なかった。
貴乃花親方は協会に送ったファクスや部屋のホームページの中で、「貴ノ岩の容体が心配なので、医師と連絡を取り合う必要がある。会場に常時滞在は難しい」とつづっていた。
■「別に」「特に」
そんなに弟子が心配なら一緒に付いてくればいいものを、自分は京都の宿舎から動かず。ようやく会場に来たのに弟子の相撲を一顧だにしないのだから、言行不一致も甚だしい。つまるところ、弟子うんぬんは「職場放棄」の言い訳としか思えないのだ。
内閣府に告発状を提出して以降、貴乃花親方が協会に顔を出したのはこの日が初めて。「いったい、どの面下げて来るつもりか?」との親方衆の冷ややか、というか好奇の目にさらされる中、久々の出勤とはいえ、「平成の大横綱」が告発状まで出して相撲協会にケンカを売っているのだ。ひとりで堂々とやって来るならともかく、角界とは無縁の「お供」と一緒というんじゃ、あまりに情けないではないか。
貴乃花親方は何をするにも「連れ」であり「同志」が必要だ。北の湖理事長が亡くなった後、八角理事長との跡目争いの際には「裏金顧問」こと小林慶彦元顧問や宗像紀夫元外部理事らが「同志」だった。