貴公俊の暴行事件がトドメ…貴乃花部屋は「消滅」の危機
ある親方が言う。
「元シンパの親方の中には、『アイツはクソ野郎だ。こちらの話を何も聞きやしない』なんて言う者もいる。貴乃花部屋の弟子からも、『できるものなら部屋を移籍したい』という声が上がっているくらい。貴乃花一門という名称もなくなるんじゃないかと言われています」
相撲協会には現在、出羽海、二所ノ関、高砂、時津風、伊勢ケ浜、貴乃花と6つの一門があるが、実体は不明瞭。協会の資料には「いくつかの部屋が集まって、慶弔の利害を共にして互いに協力しあう組合と同じ」とある。要は派閥のようなものだと思えば、理解しやすい。
「一門は理事会などで正式に認知されるものではない。『本当は貴乃花一門なんてない』という重鎮もいるほど。貴乃花一門はかつて、貴乃花グループと呼ばれていた。それが2014年、北の湖前理事長の『そろそろあそこも一門でいいだろう』という鶴の一声で呼び方が変わった経緯がある。もともと、貴乃花一門は個々の部屋同士の関係性が薄い寄り合い所帯のようなものだし、一門の実権はすでに先の理事候補選に当選した阿武松親方が握っている。『阿武松一門』を名乗るのも時間の問題でしょう」(前出の親方)