フライボール革命によって本塁打を打つ練習が可能になった
理想の数字がわかれば、それを達成するための練習法も確立される。つまり本塁打を打つ練習が可能になったのだ。
メジャー球界に瞬く間に広がったこの指標により、本塁打の総数はここ数年で飛躍的に増加している。15年は4909本、16年は5610本、そして昨17年はメジャー新記録の6105本だった。
それなら、このフライボール革命に対する投手の反撃は何か?
ルーノウGMによれば、そのひとつは「カーブボール」だと言う。球速の遅い、横と縦への変化球が、理想的な打球の速度と角度を生みにくいという見方だ。
これまで米国では「ブレーキングボール(スピードが落ちる球)」という呼称が一般的で、「カーブボール」と言われるケースはほとんどなかった。それが今ではすっかり一般的に使われるようになってきた。
では、良いカーブと悪いカーブはどう見分けるのか。重要なのはボールの回転数だという。
(米紙コラムニスト、ビリー・デービス)