変化球を先制打 苦しむ中日福田を変えた横浜高恩師の一言

公開日: 更新日:

 22日、中日広島を3タテした。

 二回、モヤの中前打から2死三塁とし、福田永将(29)が広島先発の大瀬良から左越えの先制二塁打を放った。中日はこの回2点を奪って逃げ切り勝ち。福田は試合前まで打率・203と苦しんでいたが、“キッカケ”があった。

 横浜高で部長、コーチを歴任した小倉清一郎氏(73)がこの日、ナゴヤドームを訪れた。試合前の練習中に激励を受けた福田は、名門・横浜で1年春からベンチ入り。3年時は主将として2006年のセンバツで優勝を果たした。小倉氏がこう明かす。

「ちょっと気になったことがあったので伝えました。軸足の右足が折れちゃって変化球に崩されていたので、『もっと右足で踏ん張れ』と。最近は左足のステップ幅が大きくなっていた。そうなると右足が折れやすくなって打球が飛ばない。自覚していなかったのか、驚いた顔をしていましたね。『(フリー打撃で)隣の(高橋)周平の方が飛ばしてるじゃねえか』って言ってやりましたよ。なにクソ、と奮起してくれたらいいと思ってね」

 打ったのは大瀬良の137キロのカットボール。一瞬崩されかけたが、軸足で踏ん張り、振り切った。小倉氏も「うまく打ったね」とうれしそうだった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…