緊急降板翌日に練習 松坂大輔の探究心に中日コーチも脱帽
改めて離脱を否定した。
13日の巨人戦で右ふくらはぎの張りを訴え、三回途中で降板した松坂大輔(37)。一夜明けた14日、ナゴヤドームでの投手練習に参加した。ジョギングやキャッチボールをこなし、「次の試合に支障はない。(当初予定されていた通り20日の)日曜日(阪神戦)に投げるつもりで調整する」と軽症を強調。朝倉投手コーチも「全然問題ないでしょう」と話した。
ソフトバンク時代、右肩の不調から3年間で1度しか登板しなかった「歴史」が、周囲を不安にさせる。しかし、松坂と「ふくらはぎ」は西武時代からの長い付き合い。足がつったり、張りを訴えることも多かった。自ら訴えた降板が「限界」ではなく次につなげる「予防」だとすれば、その判断は豊富な経験に基づくもの。朝倉コーチが「一流の方なので、練習のやり方や量に関しては任せています」と言うように、チーム全体に与えられた練習メニューを除けば、調整法は本人の判断に委ねられている。そのひとつが、試合前に投手陣が外野で行う練習だ。山本昌(50歳で引退)や岩瀬(43歳で現役)ら多くのベテランを見てきた勝崎コンディショニングコーチが言う。