22打席ぶり安打の清宮 ケタ外れのプラス思考は家庭にあり
清宮は昨年、自身の進路について2度にわたり家族会議を開いた。ラグビー界の名将である父・克幸氏(ヤマハ発動機ジュビロ監督)はテレビ番組で「お互いのメリットを出しつくすものだった」と明かしている。プロ入りのメリット、大学進学のメリットを話し合い、清宮本人がプロ入りを決断するに至った。
前出のOBが続ける。
「進路会議に限らず、清宮が家族間で話し合いをするときは、メリットについてしか話をしないそうです。いわば“ポジティブ会議”です。ときには不安や迷いが出ることがあっても、『こうすれば、こうなる。だからこうしよう』という感じで、前向きに問題、課題を解決しようという方針なのです。清宮が1月の自主トレ中にケガをし、3月には腹膜炎で入院したが、『そうなった分、やれることはある』と気持ちを切り替えられたのも、これまでの前向きな思考が染みついているからでしょう」
気持ちが前向きなだけで成功するほどプロ野球は甘い世界ではないが、ケタ外れのプラス思考はプロの壁にぶち当たりながらも、それをはね返す原動力になっているようだ。