次々消える「日大広告」…稚拙な危機管理で狂った広報戦略

公開日: 更新日:

 日大アメフト部の悪質タックル問題の影響で、球場から次々と「日大」が消えている。

 24日、横浜スタジアムのベンチ前にあった「スポーツ日大」の広告が消えた。日大と15年からスポンサー契約を結んでいるヤクルトは、神宮球場にある「日本大学」の広告のデザイン変更を検討している。

 東京ドームには外野に2つの「日本大学理工学部」の看板があったが、現在はない。東京ドーム広報IR室は「その看板は今回の問題とは関係なく、今季は契約を更新せずに外されております。外壁などにもございませんし、対応に追われることはありません」と言う。だが、巨人の公式HPに記載されていたオフィシャルスポンサーの一覧から「日大」が削除されるなど、すでに影響は出ている。

 航空会社のJALとも提携。機内で各学部のCMを放映している。

 平昌五輪男子モーグル銅の原大智(21=スポーツ科学部)をメーンに抜擢したCMもテレビなどで流している。

 かつて学部新設に関しては朝日新聞の全面広告を飾ったこともある。その資金源はなんといっても私立大学ナンバーワンの収入にある。15年度(16年3月期)の事業活動収入は1882億円。内訳は学費が1000億円強で、昨年2位だった91億円を超える補助金、入学検定料、付随事業収入などが加わる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • その他のアクセスランキング

  1. 1

    カーリング「ロコ・ソラーレ」代表落ちでも大人気!《SNSの投稿はまるでアイドル》の指摘も

  2. 2

    女子ジャンプ元女王・高梨沙羅 W杯自身初の表彰台ゼロの裏に致命的な日本の「鎖国体質」

  3. 3

    バド日本代表HCが韓国代表監督に就任!名伯楽が明かしていた「日本での冷遇」「母国のラブコール」

  4. 4

    日本の「お家芸」はなぜ大惨敗だった?競泳&バドミントンは復権どころかさらなる凋落危機

  5. 5

    スキージャンプ高梨沙羅またまた「失格」の深層…北京五輪、W杯に続く失態にSNS《また?》と物議

  1. 6

    「羽生結弦は僕のアイドル」…フィギュア鍵山優真の難敵・カザフの新星の意外な素顔

  2. 7

    私は何度でも嫌われ役を演じる覚悟です。エキスポ駅伝の開催前に「吠えた」理由を話します

  3. 8

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  4. 9

    スキージャンプ“52歳のレジェンド”葛西紀明が担うもう一つの重要任務…W杯代表入りでギネス記録更新

  5. 10

    世界陸上が終わってからが正念場…国立競技場は民営化で「稼げるスタジアム」に変貌できるのか

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  2. 2

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  5. 5

    パワハラ告発されたJ1町田は黒田剛監督もクラブも四方八方敵だらけ…新たな「告発」待ったなしか?

  1. 6

    矢沢永吉「大切なお知らせ」は引退か新たな挑戦か…浮上するミック・ジャガーとの“点と線” 

  2. 7

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  3. 8

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 9

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 10

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは