独から歴史的初金星 メキシコ“老獪殺法”で王者を振り切る
「ドイツのワントップ、FWウェルナー(22=ライプチヒ)にほぼシュートを打たせなかった。MFミュラー(28=Bミュンヘン)は相手DFが嫌がるギャップに走り込むのが得意な選手ですが、そのスペースを与えなかった。前線を完璧に封じることでドイツは2、3列目がシュートを打つしかなかった。メキシコの守備に“打たされた”のです。焦りが見え始めたドイツから、攻撃を組み立てる中盤で再三ボールを奪い、走らせて疲弊させたのも勝因。メキシコの老獪な守備は見事でした」
W杯での連覇は過去にイタリア、ブラジルの2度しかない。ドイツは今後どうなるか。
「改善点は仕上げのところ。レーウ監督は次戦でウェルナーをFWゴメス(32=シュツットガルト)、FWロイス(29=ドルトムント)、MFブラント(22=レーバークーゼン)に代えるなど、得点力を上げるために手を打ってくるかもしれません」(鈴木氏)
実質、二軍で臨んだ昨年のコンフェデ杯で優勝するなどタレントは豊富。レーウ監督はどう立て直してくるか。