宿敵ドイツ敗退も…ネイマール完全復調に世界のファン安堵
ロシアW杯1次リーグE組は王国ブラジルが余裕で1位通過してセルビア、スイス、コスタリカが「ダンゴ状態になって2位を争う」というのが大会前の予想だった。
ところがブラジルが初戦でスイスと引き分けてしまい、混戦模様に拍車をかけた。それでも1勝1分けのブラジルは、日本時間28日午前3時開始のセルビア戦を「引き分け以上」で1次リーグ突破が確定する。序盤こそ「勝ち点3が突破の絶対条件」のセルビアが攻勢を強めたが、ブラジルが高い個人技でうまくいなしながらペースを握っていき、前半36分に待望の先取点をゲットした。
■試合の流れを変える絶妙トラップ
セントラルMFのコウチーニョ(26=バルセロナ)が、DFの頭上をフワリと越えていく技ありパスを送り、走り込んだMFパウリーニョ(29=バルセロナ)が、飛び出したGKの鼻先で右足をグイッと伸ばし、チョン蹴りしたボールは、GKの頭越しにゴールに吸い込まれていった。
リードされたセルビアは、後半開始直後から目を三角に吊り上げ、積極果敢にゴールを狙っていくが、ブラジルのエースFWネイマール(26=パリサンジェルマン)が千両役者ぶりを十二分に発揮。試合の流れをガラリと変えてみせた。