後輩にも教えを請う ヤクルト坂口の覚悟とキャプテンシー
石井琢朗打撃コーチは「(外野より)ファーストの方が向いているんじゃないかな。必ずボールが飛んでくるから守りのリズムも取りやすい。緊張感も保てる」と言う。
【キャプテンシー】
一見、こわもてでクールな職人肌だが、意外にもリーダー向きだと言うのは宮出コーチだ。
「僕個人としてはキャプテンをやってほしいと思っていた。みんなを引っ張るのに向いている。試合に入っていくまでの練習や準備もしっかりするし、走るときも気を抜かない。グラウンドに立っている選手の中で、誰よりも熱いものを持っている。去年は体に疲れや痛みがあるだろうと思って『少し休んだ方がいい』と言っても『大丈夫です』としか言わない。気持ちの強い選手です」
【意外な弱点】
チームの後輩で同郷(兵庫)の藤井亮太(29)はこんな話を聞かせてくれた。
「おとこ気があって生活面や野球に対する姿勢について、何かあれば怒ってくれる良い先輩です。食事にもよく行きます。弱点はエビです。お好み(焼き)を食べに行ってもいつもエビ抜きです」