著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

窃盗の元巨人選手は犯罪に寛容なメジャー目指したらどうか

公開日: 更新日:

 もし、ルーベン・リベラがマリアノ・リベラのいとこでなければ、選手たちが激高することもなく、20万ドルの減俸で済んでいたはずだ。

■服役中に野球を覚えて盗塁王に

 ルーベンのケースは警察沙汰にはならなかったが、メジャーリーグでは窃盗や万引で警察に逮捕される選手も出る。球団はこんな前科がついた選手に対しても実に寛容だ。

 マリナーズの先発投手マイク・リークはレッズ時代の2011年、シンシナティのメイシーズ百貨店でTシャツ6枚(60ドル相当)を万引して逮捕されたが、球団は遺憾に思うと表明しただけで、解雇どころか、罰金すら科さなかった。

 元タイガースの長距離砲クレイグ・モンローも2004年にフロリダの店で30ドルのベルトを万引して逮捕されたが、タイガースは「ノーコメント」で押し通し、何の処分も科さなかった。万引歴はキャリアの汚点にもならなかったようで、モンローは引退後タイガース戦のテレビ解説者に転身し人気者になっている。

 メジャーリーグは強盗で刑務所に入った人間にも寛容で、1970年代後半から2度盗塁王になったロン・ルフロアは強盗罪で有罪になり刑務所に服役中、野球を覚えてプロ入りしスター選手になった。柿沢は今季二軍で打率3割5分をマークしている。渡米してマイナーからメジャーを目指したらどうだろう? 成功すれば、一転、ヒーロー扱いされるだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的

  2. 2

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  3. 3

    元DeNAバウアーやらかし炎上した不謹慎投稿の中身…たびたびの“舌禍”で日米ともにソッポ?

  4. 4

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    フジテレビ顧問弁護士・菊間千乃氏に何が?「羽鳥慎一モーニングショー」急きょ出演取りやめの波紋

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    菊間千乃は元女子アナ勝ち組No.1! フジテレビ退社→弁護士→4社で社外取締役の波瀾万丈

  4. 9

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  5. 10

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も