恒例の完全予想 夏の甲子園初戦「散る高校」「残る高校」
▼第4日=8日
第1試合は日南学園が丸亀城西に勝つ。第2試合は大会屈指の好投手・150キロ右腕の吉田が引っ張る金足農が鹿児島実を下す。スポーツライターの美山和也氏がこう見る。
「吉田の立ち姿は、済美時代の安楽(現楽天)のようなエースの風格があります。150キロ級の直球だけではなく、スライダーなどの変化球もキレがある。変化球は直球と同じフォームから繰り出されるので、相手の打者は体が前に泳いでいました。はっきり言ってモノが違います。強打の鹿実もフレッシュな状態の吉田攻略は難しい」
第3試合は大垣日大が東海大熊本星翔を下す。第4試合は夏連覇を狙う花咲徳栄が鳴門に勝って発進する。美山氏が言う。
「花咲徳栄は、北埼玉大会6試合で62安打を放ち、50得点。チーム打率.371の強力打線は全国制覇した昨年と比べても遜色ないが、中でも私が注目しているのは、4三振しかしていないこと。同じ埼玉の浦和学院が6戦で17、大阪桐蔭が同12三振だから、かなり少ない。エースで4番のドラフト候補・野村が打線の中心ですが、コンパクトに打ってつなぐ野球が徹底されている。鳴門の2年生左腕・西野は軟投派ながら、制球力があってタイミングが取りにくいものの、決して大振りしない花咲徳栄が勝つとみています」