逸材ゴロゴロ 夏の甲子園“契約金1億円”ドラ1候補7人の名前
広島の鞘師智也スカウトはこうみる。
「もともと上位候補でしたが、今回の甲子園で確実に1位候補になったと思いますね。冬の間にパワーがついて、体もひと回り大きくなった。それが打球の速さ、飛距離につながっています。ひと冬越して走力もアップ、走塁に対する意識も高くなりました。小園と大阪桐蔭の藤原は走攻守と三拍子そろっていて、高卒2年目からプロでレギュラーになるだけの力をもっています」
「今大会ナンバーワン遊撃手は根尾じゃなくて小園ですよ。バランス感覚がよく、野球センスもある。大会タイ記録の二塁打3本という打撃もあって、ドラフト1位は確実です」(在京球団のあるスカウト)
■2年生投手にも有望株は多い
投手では金足農(秋田)の吉田輝星(176センチ、81キロ、右右)の評価が高い。初戦の鹿児島実戦では150キロ近い速球とキレのよい変化球を武器に14奪三振をマークした右腕だ。在阪球団のスカウトがこう言った。
「今大会に限らず、今年の高校3年生の中でナンバーワン投手。体に負担のかからない投球フォームもいい。変化球のコントロールは初戦こそボール球になるケースが少なくなかったが、それでもバラつきと呼ぶほどの乱れではなかった。普段はもっと安定していると聞いています。フィールディング、牽制、カバリングなど、投げること以外からも野球センスの良さを感じた」