データ分析室も機能せず…巨人に“天敵投手”続々の真犯人
巨人は21日、雨天のため、神宮でのヤクルト戦が2戦連続で中止となった。
ヤクルト先発は天敵・小川だっただけに、巨人にとっては「恵みの雨」かもしれない。2016年から7連敗中。今季も4試合で3敗、小川の巨人戦防御率は1.59と、顔を見るのも嫌な天敵だからだ。
同じ過ちを繰り返す学習能力のなさが、今年の巨人の特徴でもある。DeNAのルーキー左腕・東にも5戦5敗を喫している。
データを重視する鹿取GMは、今年からスコアラーを担当制に戻し、データ分析室を立ち上げるなど、情報改革に取り組んでいるが、「機能不全」と揶揄され始めた。
しかし、スコアラーのせいにするのは酷である。膨大なデータをどう生かすか、チーム方針を決めるのはスコアラーではなく、コーチだからだ。あるスコアラーが声を潜めてこう言った。
「試合前に選手に伝えるのは、例えばカウント別の配球だったり傾向だったり。でも提供しているものは当たっているし、そんなに大きく外れていないと自信を持って言えます」