3連覇挑む畑岡奈紗に立ちはだかるユ・ソヨン“本当の実力”
【日本女子オープン選手権】
大会初日は雨でグリーンがウエットになり、ボールが止まりやすくアンダーパー選手が続出した。その中でも突出したのが世界ランク20位以内資格で出場したユ・ソヨン(28=韓国)だ。2011年全米女子オープン、17年ANAインスピレーションのメジャー2勝を含む米6勝をマーク。現在、世界ランク、米賞金ランクともに4位につける実力者だ。初日は7バーディー、ノーボギーの65で回り、単独トップに立った。
同組の畑岡奈紗(19)は1アンダー17位タイ。
格の違いを見せつけられ、「ユはいつも安定しているから普通。自分のプレーに集中していかなければいけないと思う」(畑岡)と、6打差に表情も冴えなかった。
ユは深いラフと、狭いフェアウエーという設定でもドライバーはハイドローボールで好ポジションをキープしてピンを攻めていった。8番パー3はティーショットが背丈ほどある左バンカーにつかまるが、ピンそば1メートルにつけてパーセーブ。グリーン回りの深いラフにボールがすっぽり隠れた16番も、「ライがよくてラッキーだった」(ユ)とアプローチを50センチに寄せてパーで切り抜けた。ミスしてもスコアを崩さないしぶとさが畑岡と違った。