CS下克上へ秘策あり G由伸監督はメルセデスで“最後っ屁”
13日、開幕するヤクルトとのCSファーストステージ(S)へ向け、今季限りでの退任が決まっている巨人の高橋由伸監督(43)は「勝つことでしか先に進めない。とにかく勝てるように」と闘志を燃やす。
先発は今村、菅野、メルセデスの順。当初、初戦はヤングマンが先発候補だったが、3位が決まった9日の阪神との最終戦で今村を使わずに勝利したことで、今季6勝2敗の左腕に変更された。ここに、由伸監督の「思惑」が隠されている。
今季から加入したヤングマンは、外国人枠の関係で開幕から二軍暮らしが続いた。が、登板機会を得ると、4試合で3勝1敗、防御率2・77。安定した投球を続けていた7月、打球を左手に受けて骨折し、1カ月半の離脱を余儀なくされた。先月12日に実戦復帰を果たしていたが、由伸監督は1カ月、二軍で待機させていた。
使えないからではない。むしろ逆だ。CSの開幕戦にぶっつけ投入しようとするほど由伸監督の信頼は厚い。ただ、今季2試合で1勝1敗のヤクルト戦より、未登板の広島とのファイナルSにぶつけたい。要するに、隠していたいのだ。