巨人のお寒い三軍事情 金満でも“ソフト甲斐”が育たぬ理由
実際、巨人の原辰徳監督(60)はFAで広島の丸佳浩(29)、西武の炭谷銀仁朗(31)の両取りを狙っている。4日のスポーツ紙には、巨人が丸に「25億円超大型契約用意」との見出しが躍った。他にはオリックスから自由契約になった中島宏之(36)を右の代打として獲得する準備を進め、今季限りでマリナーズを退団した岩隈久志(37)に関しても調査を行っているという。
実績も経験もあるこれだけの大物選手が加入すれば、当然、中堅や若手の出場機会は減る。巨人は現在、宮崎で行っている秋季キャンプの真っ最中。若手主体の参加選手は目の色を変えてアピールしているものの、一軍への道は今以上に狭くなるのは間違いない。これまでの原政権では、大田泰示(現日本ハム)らが補強による巨大戦力に埋もれるだけだった。
同じく「金満」といわれるソフトバンクは「育成」もやっている。
16年に約60億円の総工費をかけたファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」が完成。サブグラウンド、65メートル四方の屋内練習場、クラブハウス、選手寮、駐車場など施設の総面積は約7万2000平方メートルにのぼる。ファーム施設としては12球団最大で、二、三軍が使用している。