畑岡が米ツアー2勝目 日本女子との“心技体の差”をプロ解説
タフな設定の米ツアーで戦うには、飛ばすだけでなくアプローチでも多彩な技が要求されるのだ。
■「下半身の使い方がまったく違う」
本大会7年ぶりの日本人優勝だが、畑岡は日本ツアーの女子プロとはスイングも違う。
「下半身の使い方がまったく違う」と田原紘プロがこう解説する。
「だれが見てもわかるように、小柄な畑岡(158センチ)はインパクトで左足が勢いよくジャンピングしています。トップからクラブと腕は下へ動き、左足は上へという相対運動によって、パワーを効率よく最大限に引き出している。それを可能にしているのは下半身を大きくねじり、つられるように上半身が動いているからです。上半身より下半身のほうが大きく動いている。だから上半身に余分な力みがなく、ヘッドを走らせることができる。ところが、多くの日本人プロは逆。下半身をなるべく動かさずに、テークバックは左肩を右足のほうへと上半身が大きく動いている。するとトップから手が遠回りして、インパクトに合わせにいってしまう。それでは飛距離、方向性とも畑岡にはかなわない」