崖っぷち3連敗 稀勢の里は稽古で手の内さらし八方ふさがり

公開日: 更新日:

 初日から3日続けて転がされた。

 横綱稀勢の里(32)は13日の3日目、北勝富士に敗れ3連敗。いまや「左差しさえ気をつければ勝てる」が共通認識となっている。まわしを取らせまいとする北勝富士に手も足も出ず、張り手、ノド輪といいようにやられ放題。最後はあっけなく突き落とされた。

 場所前は出稽古に精を出すなど、好調をアピール。「目標? 優勝です」と胸を張っていた。

 それがフタを開けてみたらどうだ。2日目に敗れた妙義龍とは7日に三番稽古を行い、13勝2敗。北勝富士とも6日の出稽古では9勝3敗と圧倒していた。

「そもそも、稽古は稽古、本場所は本場所です。出稽古で手の内をすべてさらす力士はいませんよ。不利な場面などを想定して、わざと自分の型を封じて取る場合もある。そこにいくと、稀勢の里は左差し以外の引き出しがない。稽古で勝てば勝つほど、左からの攻めを警戒されてしまう。これまで、頭を使って相撲を取らなかったツケが回ってきている。かといって、今から新しい取り口を覚えられるほど器用でもない。八方ふさがりですよ」(ある親方)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース