貴乃花に当事者意識は…貴ノ岩の監督責任を千賀ノ浦親方に
「師匠や親方とかの指導役ですね。男の子の集団は基本的に戦う集団じゃないですか。ちょっとしたことで弟子同士で言い合うのは日常茶飯事。指導役や監視が必要です」
貴乃花にすれば一般論で逃げるしかなかったのだろうが、貴乃花は自宅と部屋が別々の場所にある「通い親方」。離婚した女将も弟子たちと一緒に住んでいなかった。つまり、監視役が必要と言いながら、「戦う集団」を野放しにしてきたことになる。
■「今の師匠では抑えが利かない」
さらに貴ノ岩の暴力を自分が強引に弟子を押しつけた千賀ノ浦親方のせいにしたのだから、開いた口がふさがらない。
「今の師匠は優しい方。私は彼(貴ノ岩)にとって怖い存在だったので、(移籍してからは)抑えが利かなかったのかな」
まるで厳しい自分がいれば貴ノ岩の暴力はなかったと言わんばかり。しかし、貴公俊が支度部屋で付け人を殴ったのは今年3月場所中。当然、貴乃花はまだ親方だった。それを棚に上げて、弟子を引き取ってくれた千賀ノ浦親方に責任をかぶせているのだから、天にツバする行為だ。