アジアの底上げ実感 日本は苦戦続きに追い込まれないか?
アジアカップはカタールの初優勝で幕を閉じましたね。1―3で負けた森保ジャパンは、数字上では完敗かも知れませんが、前半12分のカタールFWアリのオーバーヘッドキックが決まっていなかったら、勝負の綾はどうなっていたか……。 決勝トーナメント1回戦のサウジアラビア戦が顕著でしたが、たとえボール保有率が23%だったとしても、たとえ攻守がチグハグしても、森保ジャパンは粘り強く試合を進め、準決勝までの6試合のうち5試合を「1点差」で勝ち上がりました。アジアカップで優勝を逃した経験を3月のキリンチャレンジ杯にどう生かし、6月のコパ・アメリカでどんな結果を出してくれるのか? 注目したいと思います。
前回コラムで「参加24カ国中の欧州出身監督が16人。欧州サッカーと関わりのあるアルゼンチン人2人を加えると18人の指導者が、アジアサッカーをどう変えたか?」について考えてみました。
たとえば守備に関しては、組織的な守備意識が植え付けられて攻守の連動性がレベルアップしたと思います。攻撃については「決定力」がアップしました。アジア各国ともに「後方からビルドアップ。アタッキングサードまでの組み立て」は良くなってきていると思っていましたが、仕上げであるシュートの精度もレベルアップしました。