日ハム金子が初実戦2回0封 “カネよりマイペース”で大正解
日本ハムのアリゾナキャンプで、オフにオリックスから移籍してきた金子弌大(35)の調整を見たナインは仰天したという。
持ち歩くバッグの中にはさまざまな器具がビッシリ詰まっていて、それらを次々に取り出しては黙々とトレーニングを積んでいたからだ。
「(2次キャンプの行われる)名護に行ってからもそう。バッグの中に常備しているロープとかいろいろな道具を使い、自分ひとりで体を動かしていました」とは、ある選手だ。
オリックス時代の2013年には故障でキャンプを途中離脱、オープン戦に一度も投げずに開幕投手を務めて15勝。キャンプ中のブルペンにほとんど入らないままシーズンに臨んだこともあった。要するにマイペース。自分のリズムで練習なり調整をして、結果を出すタイプなのだろう。
このオフ、オリックスを自由契約に。巨人をはじめとする複数の球団が札束を抱えて走り回ったらしいが、選んだのは調整を任せてもらえる日本ハムだった。
その金子が24日、移籍後初のオープン戦(対巨人)に先発。2回を1安打無失点と上々のスタートを切った。二回は四球と安打で無死一、二塁とされながら、二塁走者のゲレーロを牽制で刺すと、次打者の陽岱鋼は外角低め直球で遊ゴロ併殺に打ち取った。