3月場所は戦国時代 衰え目立つ白鵬“次なる野望”と注目若手
「埼玉栄の後輩である貴景勝に、出世争いで水をあけられた。本人はのんびり屋だが、内心は相当悔しいはず。四つから押し相撲にチェンジしたスタイルも、だいぶ板についてきた。スピード出世の貴景勝とは逆に、徐々に徐々に力をつけてきた力士です」
親方衆から「スケールが大きい」と評価される朝乃山(25=前頭8枚目)も、今場所の健闘が期待されている。新入幕の17年9月場所で10勝5敗。優勝争いにも絡み、「1914年の両國勇治郎以来となる103年ぶりの新入幕Vもあるか」と、騒がれたほどだ。
特徴は小細工なしの力強い右四つ。押し相撲でも強く、前に攻めながらまわしを取って仕留める。新入幕の印象があまりに強かったのか、徹底した右四つ対策を取られて苦戦が続いているが、その素質は横綱陣からも認められている。
今場所を足掛かりに番付を上げ、上位陣との対戦経験を積みたいところだ。
■困惑しきりの元稀勢の里
そんな今場所で、ひとり、困惑しきりの親方がいる。元横綱稀勢の里の荒磯親方(32)だ。