ビーチ日本代表監督ラモスを通して教わった「マリーシア」
ブラジル系選手には当たり前の「マリーシア」(ポルトガル語で「ずる賢い」の意。「機転の利いた駆け引き」といった意も含まれる)という言葉も、ラモスを通して教わったような気がする。
読売クラブとの試合で時折やったプレーがあった。バックパスを受けてボールをすぐにドカ蹴りするのではなく、ドリブルしながらペナルティーエリアの外まで運んで味方DFとパス交換をしたり、時にはセンターサークル付近までドリブルしてみたり、当時のGKとしては異端とされるプレーである。その意図のひとつは攻撃を差配しているラモスをイライラさせたいということだった。
ま、そう簡単には引っかかってくれはしなかったが(笑い)。ともあれタイのラモス監督にエールを送りたい。「ぜひW杯出場権を獲得して帰国してほしい」と――。