「おおらかにやりたいが…」元“満塁男”駒田徳広さんの葛藤
1981年、巨人にドラフト2位で入団し、プロ初打席で満塁本塁打を放つなど、勝負強いバッターとして活躍。94年に横浜に移籍し、2001年に引退後は解説者や横浜などのコーチを務めていた。駒田さんは今、どうしているのか。
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駒田さんに会ったのは、東京メトロ銀座駅からすぐの喫茶店。
「昨日、高知から来ました。ラジオ番組『駒田徳広のミュージックブルペン』の収録があるので、月2回ぐらいはこっちに来ているんです」
駒田さん、16年から独立リーグ・四国アイランドリーグplus所属のチーム「高知ファイティングドッグス」の監督を務めていて、普段は家族と離れ、高知で単身生活を送っているという。
「女房は女房の生活がこっちであるので。でも、しょっちゅう高知に来ていますよ」
しかし、なぜ高知の監督に? 駒田さんは奈良県出身だ。
「15年の日本シリーズ最終戦、文化放送の解説のために神宮球場に行ったら、隣のブースにニッポン放送の解説で来ていた江本孟紀さんにバッタリ会い、『いいところで会ったよ!』と依頼されました。江本さんは高知出身で、ファイティングドッグスの総監督なんです。野球はどんどん進化して、戦略を細かく立てて理屈で戦っているけど、ボクはそういう型にはまった野球じゃなくて、もっと肩の力を抜いておおらかにやった方が面白い試合になると思う。そんなふうにチームを率いたらどんな結果が出るかな、面白そうだなと思って、引き受けました」