メジャーが視察に “157km右腕”佐々木朗希の意識が気になる
わたしが唯一、気になったのは彼自身の考え方というか、目標設定に関してだ。
聞けば、佐々木はプロ野球選手になるのが目標で、将来のメジャー挑戦も視野に入れているという。ただし、最初からプロを志していたわけではない。当初、頭に描いていたのは別の職業で、どうやら周囲に注目されてからプロを目指すようになったらしい。
■取り組む方や覚悟
同じ岩手出身の大谷翔平(現エンゼルス)にしても菊池雄星(現マリナーズ)にしても、当初からプロが目標だった。ともに高校から直接、メジャーに挑戦したいと本気で考えていた。野茂英雄にせよイチローにせよ松井秀喜にせよ、これまでメジャーで活躍するような選手はみな、早い段階でプロを志していた。
中学生のころから野球をなりわいにしよう、野球で食っていこうと考えていた人と、そうでない人とでは野球への取り組み方や覚悟はおのずと異なる。早い時期から目標がしっかりと定まっていれば、それに向かって本気で努力をする。そういった意味で当初、プロ志向でなかった佐々木の意識や考え方は気になる。
(メジャーリーグ覆面スカウト)