智弁和歌山・中谷新監督に聞いた 名将の後継としての覚悟
――高嶋監督とはアプローチの仕方が違うと。
「こういうことをやると、高嶋先生だったら……とか、賛否両論あっていろいろ言われることは覚悟してます。でも、先のことを考えたら、僕がやらなきゃいけない立場なのかなと。00年夏以降は優勝から遠ざかっている。子どもが甲子園に強い智弁というイメージを持たないで入ってくる時代になってきていると思う。忘れられないうちに結果を出さないといけない。
それに加えて、子どもたちがこの先の人生を送る上で、智弁和歌山のOBはどのステージに行っても必要とされるというか、あそこの野球部の子だったら間違いないと、会社の採用担当者に思ってもらえるようにしたい。プロにしても、智弁出身者は大成しないと言われたりする。基本的に僕のインパクトが一番強いと思うんですけど(苦笑い)。でも、あそこの野球の取り組み方は間違いないから指名しようと思ってもらえるような野球をしたいし、そうなったらうれしいですね」