最下位広島の起爆剤期待 ドラ1小園早期一軍デビューの条件
ドラフト1位ルーキー小園海斗(18=報徳学園)のことである。現在二軍で「1番・遊撃」の英才教育中。オープン戦から存在感を見せ、開幕一軍の座こそ射止めたものの、出番がないまま二軍落ちとなっていた。二軍でも10日終了時点で打率.083と苦しんではいるが、チャンスはあるのか。
■昇格の条件は「二軍で3割」
「キャンプから突っ走ってきただけに、バテてきているが、まだ打数も少ない。昇格の条件は『二軍で3割』が目安になるでしょう。遊撃のレギュラー田中の打率は.191(11日現在)。緒方監督は1番からの変更をほのめかしている。三塁の安部も2割そこそこでスタメンを譲ったりしている。小園を遊撃に置き、田中を三塁へ回すプラン。もしくは小園を三塁で使うか。いずれにせよ、小園に早期昇格のチャンスはありそうです」
投手では高卒2年目の遠藤淳志(20)の評判がいい。
「新人時代の昨年、二軍の投手コーチとして育てた佐々岡(現一軍)投手コーチの秘蔵っ子。一軍に抜擢された春のキャンプではリリーフ枠を争ったが、二軍では2日に先発として初勝利をマークするなど、ドラフト5位入団ながら、将来のエース候補とされる有望株です」(前出の関係者)
首位とは5ゲーム差。諦めるのはまだ早過ぎるが、このままでは、小園や遠藤といった「令和」新時代を担う若手の抜擢、育成が今季の緒方監督の仕事になるかもしれない。