朝乃山は三役おあずけ…優勝したのに番付はなぜ“前頭筆頭”
それでも平幕から抜け出せなかった。
24日、大相撲名古屋場所(7月7日初日)の番付が発表された。新小結に阿炎(25)と竜電(28)。先場所初優勝し、トランプ杯を手にした朝乃山(25)はといえば、前頭筆頭止まりだった。
優勝力士なのになぜ?という声もあるだろうが、これは前の場所の番付が関係している。
平幕の番付は「白星マイナス黒星」の数字がベースになり、番付が上下する。これに他の力士との兼ね合いを考慮した上で、最終的な番付が決まる。5月場所で前頭8枚目だった朝乃山は12勝3敗。12マイナス3は9なので、前頭8枚目から一気に小結に昇進してもおかしくない成績だ。碧山は6勝9敗で平幕に陥落し、御嶽海は9勝6敗で関脇に復帰と、小結は2つ空いていた。
ここに朝乃山が入る余地はあったとはいえ、優勝力士といっても番付は上位に優先順位がある。阿炎と竜電は先場所でいずれも10勝5敗。それぞれ前頭4枚目、5枚目で朝乃山より上だったため、こちらが優先的に小結になったというわけだ。