飛ばしより頭脳 メジャーで自滅の日本プロに足りないもの
今季メジャー3戦目の「全米オープン」は、G・ウッドランドが通算13アンダーでメジャー初優勝を挙げた。
いっぽう日本地区最終予選会を経て出場した日本選手は相変わらず無残な結果に終わった。初出場の堀川未来夢は通算6オーバー、2年ぶり2度目の今平周吾は同8オーバー、初出場の市原弘大は同12オーバー。カットラインの2オーバーにはるか遠い惨憺たるスコアで予選落ち。
毎度のことながら「パワーの差に太刀打ちできなかった」と、お決まりの敗戦の弁である。
だが本当にそうだろうか。会場のペブルビーチGLは7075ヤード、パー71設定だった。これは日本のトーナメントコースより短いぐらいだ。全米OP前週に行われた公式戦「日本ゴルフツアー選手権森ビル杯」(宍戸ヒルズCC・茨城県)は、ペブルビーチより長い7387ヤード、パー71設定で行われた。優勝した堀川は通算15アンダー、2位の今平は同11アンダーの好スコアを出している。
では国内で好スコアを出せても、海外でダメなのは何が原因だろうか? それは“頭”の差である。ゴルフはボール飛距離を争う力比べではない。18ホールの中でショット、パットを組み立て、1打でもスコアを縮めていくゲームである。