日本帰化へ前進も…横綱白鵬は「5年限定親方」止まり濃厚
かねて、「引退後は親方になりたい」と話していた横綱白鵬(34)。モンゴル国籍離脱が当局に認められ、あとは日本国籍取得のみとなった。
「ひとつクリアした状態。まだ(国籍変更の手続きは)始まったばかりだから」とは本人。帰化すれば、引退後は念願の親方になることができる。
だからといって白鵬が熱望しているという「一代年寄」が認められるかどうかは、話が別だ。
現役時代そのままのしこ名を名乗れる一代年寄になれるのは、特に功績のあった横綱のみ。相撲協会の理事会の承認が必要だ。過去、一代年寄が認められたのは大鵬、北の湖、千代の富士、貴乃花の4人のみ。千代の富士は辞退し、「九重」の年寄名跡を継いだ。いずれも功績著しい大横綱ばかりだが、白鵬の成績は彼らの上を行く。優勝42回、通算1120勝、幕内通算1026勝、横綱通算832勝、横綱在位71場所……等々、「歴代1位」の記録を山ほど持つ。
■万歳三唱、三本締め、ヒジ打ち
問題は素行と品性だ。2017年11月場所中、日馬富士による貴ノ岩暴行事件が発覚。白鵬は暴行現場に居合わせながら、ろくすっぽ止めもしなかったにもかかわらず、11月場所の優勝インタビューでは「膿を出し切って、日馬富士と貴ノ岩の2人を土俵に再び上げたい」と発言。客席を巻き込んで、自身の優勝を祝う万歳三唱まで行った。