先場所は12勝3敗で優勝といっても、横綱大関戦は豪栄道のみ。
外野からは「5月場所は上位力士が勝手にコケただけ。朝乃山は平幕下位という番付に恵まれた」という声も聞かれたが、単なるフロックで勝った力士を、横綱大関がここまで研究するはずがない。
この日、中継の解説をしていた師匠の高砂親方(元大関朝潮)は弟子の相撲に、「まだ本当の力がついてないってことですよ」「アゴが上がっている。前傾姿勢になっていないから、当たりも効いていない」と、辛口のオンパレード。もちろん、愛情の裏返しだろう。
今場所は負け越す可能性が高いが、横綱大関を本気にさせたことは自信にしていい。