初海外&初メジャーでVの快挙 渋野日向子“スイングの秘密”
今大会はバーディー合戦の様相になり、渋野は25バーディー(5ボギー、1ダブルボギー)を奪い、最後まで勢いが衰えなかった。
■ギャラリーを味方につけたスマイルシンデレラ
初のメジャー、初の海外試合にもかかわらず渋野はラウンド中に笑顔を絶やさず、地元メディアに「スマイルシンデレラ」と呼ばれた。
メジャー大会はタイトルの重みからプレッシャーがかかり、普段通りにプレーできない選手が多い。優勝がかかるパットでは手がスムーズに動かなくなることもある。
ましてや日本人選手にとって42年ぶりのメジャー優勝の期待がかかり、単独首位発進ならなおさらだ。
これまで岡本綾子、福嶋晃子、宮里藍、宮里美香、畑岡奈紗ら多くの日本人選手がメジャータイトルに近づいたが、手が届かなかった。
ところが渋野は過去の日本人選手とは違った。
「最後までしっかり攻めていきたい。攻めていかないと優勝はない」という覚悟で臨んだ最終日も、笑顔を見せながら、ホール間のインターバルではギャラリーとのハイタッチもあった。